6月24日に東京都日野市のあしなが心塾レインボーハウスで「子どもグリーフサポート実践者研修会」が行われました。グリサポ浜松(子どもグリーフサポートの場を浜松にも)のメンバー3名がこの研修に参加しました。
『子どものグリーフサポート実践者研修会』
日時:6月24日(土)10時~17時
会場:あしなが心塾レインボーハウス(東京都日野市)
講師:西田正弘氏(あしなが育英会東北事務所長)、シンシア・ホワイト氏(Kids Hurt too Hawaii創設者)、 伊藤ヒロ氏(Kids Hurt too Hawaii、プログラムディレクター)
主催:高橋聡美研究所、NPO法人子どもグリーフサポ ートステーション
共催:あしなが育英会
宮城、茨城、東京、静岡、愛知、富山、大阪、広島、山口、福岡、宮崎など全国各地で、子どものためのグリーフサポートを実施しているグループ・団体、 そしてこれから実施しようと準備しているグループのメンバーが参加しました。
まず、参加者が自己紹介をし、会場であるあしながレインボーハウスを見学しました。レインボーハウスは、親を亡くした子どもたちのケアセンターです。 レインボーハウスは、東京、神戸、仙台、石巻、陸前高田にあります。
研修では講師の西田さんとシンシアさんから、子どものグリーフプログラムのファシリテーターの役割、 ジョイニングという手法を使った子どもへの接し方など多くのことを学びました。 身体を動かしたロールプレイをしながら研修が進められました。また、資金集め、活動を持続する難しさなど、 参加者全員で意見交換もできました。とても有意義な研修でした。
⚫︎ファシリテーターの役割(講師の西田さんのお話)
「ファシリテーターと子どもたちの関係は『...する』『... される』ではなく、ファシリテーターは子どもたちがグリーフ(喪失感)を表現するためにはどうしたら手助けできるかを考えることが重要です」
⚫︎講師のシンシアさんが教えて下さったジョイニング(Joining)
ジョインニングとは、相手の言動に判断や意味づけをせず、相手のエネルギーに同調して、言動をまねしながら参加する事です。言動を形だけリフレクションするのではなく、相手の心を映し、エネルギーを合わせる事を重視します。
子どものためのグリーフブログラムでは、ファシリテーターは、 子どもたちに対してジョイニングをすることで、子どもたちと共にいること、 子どもたちの心に寄り添っていることを伝えることができます。
研修では、 参加者が2人1組になりジョイニングを実践練習しました。 1人が子ども役、もう1人はファシリテーター役になりました。 そして、子ども役は思ったまま動き、話します(話さず黙ったままの場合もあります)。
死別喪失だけでなく、 暴力家庭や養護施設で育った子どもたちや服役中の親を持つ子どもたちの支援活動を行うアメリカ、 ハワイにある非営利民間団体です。(参照: こどものグリーフとトラウマに寄り添う~ハワイの経験に学ぶ~ 、制作/グリーフサポートせたがや)www.kidshurttoo.org
あしなが育英会とあしながレインボーハウス:
あしなが育英会が運営する、親を亡くした子どもたちのケアセンターです。あしなが育英会は、病気、災害、自死(自殺)などで親を亡くした子どもたちや、親が重度後遺障害で働けない家庭の子どもたちを物心両面で支える民間非営利団体です。(参照:あしなが育英会HP)http://www.ashinaga. org/
講師の方々、研修を主催し、 準備をして下さった方々に心から感謝いたします。
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